「子どもの考える力を伸ばす教科書」のレビューです。
これからの時代を生き抜くために必要な、「考える力」に焦点をあてた本です。
幼児期から中高生まで、取り組み方の具体例が載っていて参考になる!
「子どもの考える力を伸ばす教科書」とは
これからの時代、単純作業などの機械的な処理にはAIが活用されていったり。
今以上に、海外とのやりとりも増えたり。
そんな変化する時代を生き抜くには、「考える力」が必要!
でも、学校の授業では学べないスキルです。
学校で学べないなら、家庭で取り組むしかない!!
「子どもの考える力を伸ばす教科書」は脳科学や心理学の最先端研究をもとに、家庭で「考える力」を伸ばすための具体的な取り組み方法が載っています。
家庭で手軽に取り組める内容ばかり!
「子どもの考える力を伸ばす教科書」を読んでわかること
「子どもの考える力を伸ばす教科書」を読んでわかることはこちら。
- 好奇心が大事
- 哲学思考が大事
- クリエイティビティはトレーニングで伸ばせる
好奇心が大事
「好奇心」は、学業や仕事のパフォーマンスを上げるだけではなく、心の安定や健康にも影響する!
そんなメリットがたくさんある「好奇心」を伸ばすコツも紹介されています。
子どもに何かを説明するときに、結果をすぐに説明するのではなく、子どもに考える余白を与えることが大事。
前提や状況、いくつかの原因と結果の例を出し、そこから子どもに推測させるように促します。
とにかく、子どもに問いかけることが大事!
子どもに問いかけ、考えさせることで、好奇心がよりいっそう高まります!
具体的な問いかけ方法も本に記載されています。
哲学思考が大事
「哲学」とは、自分の思考の前提や物事の本質に迫っていくもの。
哲学思考により、物事の理解が深まったり、新しいアイデアや世界観に触れることができます。
哲学思考を身につければ、「論理力」や「推理力」はもちろん、相手の考えを理解する「理解力」、自分の考えを示す「表現力」といった能力も上がります。
また、自分の頭で考えることにより、「自律性」を伸ばすことにもつながります。
「哲学思考」を身につけることは、いいことづくめ!!
「これはなんだろう?」
「どうしてこうなるのかな?」
少しでも子どもが疑問に思うようなことがあれば、答えを考えさせる。
答えがわからなければ、調べる。
理由や根拠についても考えてみる。
そうやって子ども自身が考えることで、哲学思考が身についていきます。
親の方からアプローチして、問題を出すのも効果的。
「赤くて四角いものは何がある?」
「リンゴとメロン、どこが同じ?」
抽象的な質問から具体例を探す。
ぱっとみた限りでは異なるものから、同じ部分を探し出す。
物事の理解力や推理力が鍛えられそうな問題ですよね。
クリエイティビティはトレーニングで伸ばせる
クリエイティブな職業に就く子は、親もクリエイティブな仕事をしている。
そんなイメージから、クリエイティビティは遺伝で決まるものだという印象がありました。
しかし、クリエイティビティは遺伝だけで決まらないことが最新の研究からわかってきました。
ただはっきりしていそうなのが、クリエイティビティに関与する要因の少なくとも3割から4割くらいは遺伝によらないということ。つまり、トレーニングで伸ばせる能力であるということです。
子どもの考える力を伸ばす教科書 P202
トレーニングでクリエイティブな子になれるなら、やってみる価値はある!
「心の隙間時間」とは、ぼーっとしたり、一人でなにかに取り組んでいる時間。
子どもがぼーっとしていたり、一人で遊んでいたりすると、つい声をかけたくなってしまう方も多いのでは?
そこで声をかけるのはグッと我慢。
ぼーっとしている間に、子どもはクリエイティブに成長しているかも!
また、ごっこ遊びもクリエイティビティには重要な遊び。
お母さん役やお父さん役、ヒーロー役など、自分とは違う役になりきるのが「ごっこ遊び」。
他人の視点になって考える力も磨かれます。
少し大きくなって、ごっこ遊びをやらなくなる時期には、演劇などに参加させるのもおすすめだとか。
マインドフルネスについては、幼児でもできる方法が記載されているので、詳しく知りたい方は必読です!
「子どもの考える力を伸ばす教科書」を読んで実践したいこと
- 毎日の読み聞かせの中で、理解力トレーニング
- 疑問をもったら、すぐに調べる
- 心の隙間時間、ごっこ遊びを全力サポート
毎日の読み聞かせの中で、理解力トレーニング
寝る前に絵本の読み聞かせをするのが日課の我が家。
絵本の読み聞かせで取り入れやすい、理解力のトレーニングを実践します!
この「理解力トレーニング」とは、「人の話を聞ける、理解できる」ようになるトレーニングです。
「お話の中の間違い探し」について、我が家では絵本を活用して取り組んでみます!
具体的な取り組み方はこちら。
①絵本を読む前に、間違いを入れておくことを子どもに伝える
②元々のお話とは違う話を入れて読む
③絵本を読み終わってから、どこが違ったかを子どもに確認する
間違いを探す「集中力」や、間違った部分を指摘する「コメント力」が身につきそう!
他にも、お話の一部を復唱させることで、人の話を理解するための「復唱力」が。
お話について質問させることで、人の話に対する「質問力」が。
お話が終わってから「だれが・どこで・なにをしたか」説明させることで、「要約力」が身につく!
毎日「理解力トレーニング」のどれか一つを取り入れてみます。
疑問をもったら、すぐに調べる
「どうして?」「なんで?」
ちょうど「なぜなぜ期」の4歳の上の子。
2歳の下の子も、「なぜなぜ期」の片鱗がみえてきました。
質問される機会が多いので、この「疑問をもったら、すぐ調べる」を親の私自身が実践しようと思います!
「なぜなぜ期」の我が家で大活躍しているのが「ふしぎの図鑑」。
「どうして空は青いの?」といった、子どもから質問されやすい内容が載っています。
心の隙間時間、ごっこ遊びを全力サポート
「心の隙間時間」や「ごっこ遊び」が、子どものクリエイティビティにつながることがわかりました。
子どもがぼーっとしていたり、一人遊びをしているときは見守る。
ごっこ遊びできる機会を増やす。
もう少し子どもが大きくなったら、マインドフルネスにも取り組んでみます。
「子どもの考える力を伸ばす教科書」はこんな人におすすめ
「子どもの考える力を伸ばす教科書」がおすすめなのは、こんな人。
- これからの時代を生き抜くための力について知りたい
- 子どもでも実践できるマインドフルネスに興味がある
4歳から実践できるマインドフルネスの方法ものっているので、興味のある方はぜひ読んでみては。
「心の隙間時間」がクリエイティビティに影響することがわかりました。
これは、子どもだけでなく大人にも共通すること!
「ぼーっ」としているときに、ひらめきや新しいアイデアが浮かんだり。
これは脳科学的にも証明されています。
詳しく知りたい方は、「学びを結果に変えるアウトプット大全」もおすすめ。
ぼーっとする時間も大切にしようと思える一冊です。
\\今まで読み聞かせてきた絵本を紹介//
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