「バナナの魅力を100文字で伝えてください」のレビューです。
一生役立つ「伝わる技術」が学べる一冊!
伝えたいことが、きちんと相手に伝わるための方法が載っています。
子育てにも応用できるので、お父さん・お母さんにもおすすめ!
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」とは
「バナナの魅力を」
「100文字で」
「伝えてください」
本の中でもタイトルについて解説されていますが、タイトルにまんまと惹きつけられた読者の一人です(笑)
「伝わる技術」についての本ということで、仕事に役立つかなと思い、読み始めてみました。
読み進めると、仕事だけではなく、育児でも実践できる内容ばかり!!
本当に一生ものの「伝わる技術」が学べます。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読んでわかること
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読んでわかることはこちら。
- 「伝える」と「伝わる」は違う
「伝える」と「伝わる」一文字違うだけで、意味は異なります。
「伝える」は自分主体。
「伝わる」は相手主体。
「伝える」は自分主体なので、自分が相手に言えば「伝えた」ことになります。
相手が内容を理解したかは別。
一方、「伝わる」は相手主体なので、相手が内容を理解して初めて「伝わった」ことになります。
育児においても、今まで子どもに「伝えた(一方的に言った)」だけで、子ども本人に「伝わった(子どもが理解した)」わけではないのかも!?
この本を読んで衝撃を受けた、最大の気づきでした。
伝わらないものは、存在していないことと同じ。だからこそ、伝えたいことをちゃんと伝える必要があるのです。
バナナの魅力を100文字で伝えてください
私が今まで口を酸っぱくして言っていたことは、子どもの中では存在しないものだったのー!!??
あらためて、伝わる技術を学ぼうと思いました。
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」を読んで育児に応用したいこと
子どもに対して実践したいことはこちら。
- 伝える頻度を高める
- ファクトとメンタルを分けて伝える
- 「伝わる文脈」をつくる
伝える頻度を高める
「何度いったらわかるの!?」
世の中のほぼすべてのお父さん・お母さんが子どもに対して思ったことがあるorいったことがある言葉ではないでしょうか。
私もその一人です。
一度で伝わらないとき、それでも伝えたいのであれば「繰り返し伝えること」が必要です。
バナナの魅力を100文字で伝えてください
おっしゃる通り・・・。
大人に対してもそうなのだから、子どもならなおさらですよね・・・。
伝えたいことは、根気よく何度も繰り返しいおう!と、あらためて思いました。
ただ、今後は何が伝わって、何が伝わっていないかを確認するようにします。
私が伝えた後に、子どもに私がいったことを説明させる。
子ども自身が理解・納得していないことは説明できません。
このひと手間により、子どもに伝わっているかを判断します。
ファクトとメンタルを分けて伝える
ファクト=事象・事実
メンタル=感情
男女の会話で、よくありませんか?
女性は愚痴(メンタル)を聞いてほしいのに、男性はアドバイス(ファクト)をしてケンカになったり・・・。
ファクトとメンタルを分けて考えないと、伝わるものも伝わらなくなる。
子どもを叱ったり注意するときも同じ。
メンタル(怒りの感情)が強すぎると、ファクト(子どもに今後注意してほしいこと)が伝わらず、子どもには「お母さんが怒っている」ということしか伝わりません。
これが「何度いったらわかるの!?」につながって悪循環・・・。
そもそも子どもにはファクトが伝わっていない可能性があります。
私も叱ったり注意するときには、気をつけます。(なかなか難しいのですが)
「伝わる文脈」をつくる
「文脈」とは、文の前後の意味のつながり具合や背景などから導き出される流れのようなもの。
相手が文脈を理解できていないと、伝えたい言葉の意味が変わってきたり、わからなくなってしまう。
「伝わる文脈づくり」も、伝わる技術に大切な要素。
まずは、伝えることの目的、ゴールを示す。
次に、前提条件などを整理して伝える。
最後に、目的を達成した・しなかった場合の結果を伝える。
このように順序だてて丁寧に伝えることで、誤解のないよう相手に伝わりやすくなります。
この「伝わる文脈づくり」は、特に子どもに注意するときに活用しようと思いました。
子どもを注意するときは、「それをやったらダメ!」というゴールばかり強調してしまいがち。
大事なことを伝えるときは、前文脈と後文脈も意識する!
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」はこんな人におすすめ
「バナナの魅力を100文字で伝えてください」がおすすめなのは、こんな人。
- 相手に自分の言葉が伝わっていないと感じている方
- 効果的な伝わる技術を習得したい方
仕事や子育てなど、色々なシーンで使える「伝わる技術」。
自分の言っていることが、相手にきちんと伝わっていない気がする・・・という方は、一度読んでみては。
相手に自分の言葉を伝えるためには、まずは相手の話を聞くことも重要。
人の話を聞ける、理解するためのトレーニングについて、「子どもの考える力を伸ばす教科書」という本でも詳しく紹介されています。
「聞く力」をつけたい方、子どもに「聞く力」を身につけさせたい方におすすめの一冊です。
\\今まで読み聞かせてきた絵本を紹介//
にほんブログ村